
加齢とともに落ちてくる勃起力。
何とか今よりも勃起力をアップしたいですし、せめて今の勃起力をキープしたいと思う男性は多いですよね。
僕の経験上、10代20代の頃のギンギンにそそり立つペニスを維持することは非常に困難ですが、年相応の勃起力アップであれば十分に可能です。
そのためにはまず、日々の生活習慣の改善が基本となります。
その中でも人間の身体を作っている毎日の食事は重要な要因です。
ということで、今回は勃起力に必要な2大栄養素を含む食べ物を紹介していきます。
目次
勃起力アップには一酸化窒素(NO)が重要
勃起力を高めるにはペニスの中に流入する血液の量を増やす必要があります。
そして、それには一酸化窒素(NO)の力が大きく関わってきます。
一酸化窒素が放出されると「サイクリックGMP」という物質が増えるのですが、この物質はペニスの筋肉をゆるませる作用を持っています。
ペニスの筋肉がゆるむと血管が広がりやすくなり、多くの血液が流入するようになるのです。
ペニスに流入する血液が多くなれば、スポンジに水をふくませる要領でペニスの海綿体がどんどん膨張していきます。
そうすれば静脈もより圧迫できるようになるので、硬度や大きさ、持続力などが十分な勃起力を手にすることができるでしょう。
以上のことから一酸化窒素の放出量をできるだけ増やすことが勃起力アップの秘訣となります。
一酸化窒素(NO)を増やすにはアルギニンとシトルリンが必要
一酸化窒素は大脳が興奮すればすぐに放出されるものですが、これだけでは勃起力に悩みがある人にとっては不安でしょう。
大脳の興奮以外に一酸化窒素を増やす方法を実践しなければ、以前よりも高い勃起力にはなりません。
では、どうすれば一酸化窒素を増やすことができるのか?
一酸化窒素を増やすにはアルギニンとシトルリンを摂取するのが効果的です。
アルギニンはアミノ酸の一種で、たんぱく質の素材になり、成長ホルモンを分泌させたりします。
またアンモニアを尿素にする機能と関わりがあり、この作用の時に一酸化窒素を発生させるのです。
シトルリンはスイカの果汁成分として日本で初めて発見された物質です。
シトルリンを摂取すると体内でアルギニンに転換されるので、アルギニンと同様に一酸化窒素の量を増やす効果があります。
勃起力アップの食事に必要な栄養素と多く含む食べ物

上記で説明したように勃起力アップのためには「アルギニン」そして「シトルリン」が必要です。
ですので、アルギニンとシトルリンを多く含む食べ物を中心に食事や献立を組み立てみましょう。
特にアルギニンは比較的、普段の食事で摂取しやすい食べ物が多いので作りやすいと思いますよ。
アルギニンを多く含む食べ物
魚介類
アルギニンを多く含む食べ物の代表格は魚介類です。
魚介類はたんぱく質が豊富な食べ物ですが、アルギニンはたんぱく質の素材となるアミノ酸の一種なので関連性が高い分、多く含まれています。
単純に普段の生活でたくさん食べやすいという点も魚介類のメリットです。
魚介類は魚介類でも特にどのような食べ物にアルギニンが多く含まれているかというと、かつおがトップクラスの含有量となります。
かつおを生で食べたり、加熱したりするのもいいですが、一番いいのはかつお節で食べることです。
かつお節は普通のかつおよりもアミノ酸含有量が遥かに高いので、アルギニンもたっぷりと摂取することができます(なんと100gあたり4,000mg程度のアルギニンが摂れます)。
他にもマグロやエビ、しらす干しなど、日本の食卓では比較的ポピュラーな魚介類にもアルギニンが多く含まれています。
特にしらす干しは100gあたり2,500mg程度のアルギニンが入っているので、かつお節に次いで摂取しやすいです。
大豆類
大豆類は単純に健康にいい食品として有名ですが、アルギニン含有量も豊富な特徴があります。
大豆類の中でもアルギニン含有量が多いのは湯葉(100gあたり4.500mg程度)です。
その次に多いのは高野豆腐(100gあたり4,100mg程度)となります。
ただこの2つの数値は乾燥時の話であり、実際に食べる時は基本的に水分が多くなるので、そうそうたくさん食べることはできなくなります。
その他には、きな粉(100gあたり3,000mg程度)、大豆(100gあたり2,500mg程度)があげられます。
きな粉をたくさん食べるのは難しいですが、大豆は食卓にもあがりやすいので食べやすいかもしれません。
ちなみにきな粉は牛乳に溶かしてプロテインのように飲むという摂取方法も可能です。
納豆や豆腐などは毎日でも食べやすいというメリットはありますが、上記の大豆製品よりもポピュラーのものになるとアルギニン含有量が落ちます。
納豆は100gあたり1,000mg程度、豆腐は100gあたり500mg程度なので、まったく摂らないよりはいいですが、アルギニン摂取が目的の場合は他の製品を優先させた方がいいかもしれないですね。
肉類
肉類も魚介類と同様、たんぱく質が豊富な食品なので、アルギニンが豊富に含まれています。
牛肉、豚肉、鶏肉などの種類によって多少の差はありますが、どの肉類も最低限のアルギニン含有量(100gあたり1,300mg程度以上)は確保しています。
肉類はアルギニンだけでなく、それ以外のアミノ酸含有量も豊富なのでアミノ酸をバランスよく摂取するのに最適です。
ただし、肉類に含まれやすい脂質には気をつけなければなりません。
脂質の豊富な部位を大量に摂取するとたとえアルギニンが摂れたとしても脂質を摂り過ぎて肥満になる可能性があります。
たとえば豚のゼラチンは100gあたり7,900mg程度というアルギニン含有量を誇っています。
ですが、ゼラチンばかりを食べるのは体にあまりいいことではないので、食べるとしても少量に抑えておく方がいいかもしれません。
毎日食べるのに適しているおすすめの肉類としては、皮なしの鶏むね肉は100gあたり1,500mg程度というアルギニン含有量ですので良いでしょう。
皮なしの鶏むね肉は脂質が少なく、アスリートに愛される食品ですし、健康にはぴったりですね。
シトルリンを多く含む食べ物
ウリ科の食べ物
シトルリンはスイカの果汁から発見された背景を持つだけにウリ科の食べ物に多く含まれています。
ウリ科の食べ物の中でも特にシトルリン含有量が多いのはスイカ、ヘチマ、メロンの3つです。
スイカは100gあたり180mg程度、ヘチマは100gあたり57mg程度、メロンは100gあたり50mg程度のシトルリン含有量となっています。
スイカ、ヘチマ、メロンよりは含有量が一段階落ちますが、クコの実や冬瓜、きゅうり、にがうりなどのウリ科の植物にもシトルリンが含まれています。
クコの実は100gあたり34mg程度とスイカ、ヘチマ、メロン以外ではなかなかの含有量です。
冬瓜は100gあたり18mg程度、きゅうりは100gあたり9.5mg程度、にがうりは100gあたり16mg程度のシトルリン含有量となっています。
一酸化窒素を増やすスーパーフード「赤ビーツ」とは
赤ビーツはアカザ科の植物です。
見た目はカブのような形をしていますが、カブと分類的に関わりがあるわけではありません。
北海道では砂糖の原料にする「てんさい」という植物がありますが、これもアカザ科なので、どちらかといえばこちらの方が赤ビーツと近い種です。
ただし、てんさいは白いですが、赤ビーツはその名の通り、皮をむくと赤い見た目をしています(この赤さはベタシアニン)。
赤ビーツがなぜ一酸化窒素を増やすスーパーフードといわれているかというと、硝酸塩(NO3)という成分が含まれているからです。
硝酸塩も一酸化窒素も化学式にNOが使われていますが、そこからも予想できるように硝酸塩を摂取すると体内で一酸化窒素が発生します。
そのため、アルギニンやシトルリンのように一酸化窒素の量を増やして勃起力アップを目指すことができるのです。
勃起のしくみとメカニズムをおさらいしよう
勃起とはそもそも何かというと、ペニスの硬さが増し、上を向く現象のことを指します。
日本人だと平常時は7~8cm程度のサイズですが、勃起時には10数cmほどになります。
勃起は肉体的な刺激と心理的な刺激の2つによって引き起こされます。
肉体的な刺激による勃起は「反射」といってよく、オナニーや性行為中ではなかったとしても、普段の生活の些細な刺激で起こります。
心理的な刺激による勃起は触覚以外の感覚的刺激や想像によって引き起こされます。
詳しいメカニズムでは肉体的な刺激、心理的な刺激、あるいはその両方によって大脳が興奮します。
すると興奮が脊髄から勃起中枢に伝わり、そこからペニス内の神経にまで及びます。
ここで勃起の原因物質ともいえる一酸化窒素が放出され、勃起が促されるのです。
勃起はある程度の時間維持しなければなりませんが、それはペニスの静脈が圧迫されることによって可能です。
静脈が圧迫されると一度ペニスに流入した血液が戻らなくなるので、勃起の維持ができるようになります。
アルギニンやシトルリンをサプリメントで摂取するメリット
一酸化窒素を増やすためのアルギニンとシトルリンを増やす食べ物を紹介しましたが、現実的にこれらの食品から毎日の必要な摂取量を摂っていくことは難しいですよね。
特に独身の男性や仕事が忙しくて外食などが多い男性の方は不可能といってもいいかと思います。
そこで、効率よく勃起力アップのために必要な量のアルギニンやシトルリンを摂れるのが精力剤や精力サプリです。
精力サプリメントの多くはメインの成分がアルギニンやシトルリンで配合してあります。
日頃から精力サプリを飲めば食品から成分を摂るのが難しい人でも、簡単にアルギニンやシトルリンを補給できるのは大きなメリットです。
特にアルギニンは比較的、一般的な食品から摂取できますが、シトルリンに関してはウリ科の植物という食卓に出しにくい食品から摂取しなければならないので、サプリメントを活用する意味が大きいですね。
まとめ~年齢に応じた勃起力をキープ、もしくは少しアップさせていくことは十分可能
いかがでしたか?
多くの男性は加齢と共に勃起力が低下していくのは致し方ない部分があります。
とはいえ、10代20代の頃のギンギンとまではいきませんが、年齢に応じた勃起力をキープ、もしくは少しアップさせていくことは十分可能です。
勃起力アップのための大きな要因の1つとして一酸化窒素を発生させてより多くの血液をペニスに流し込むことが必要となります。
そして一酸化窒素を増やすための成分として「アルギニン」と「シトルリン」が必要であることも理解して頂けたかと思います。
毎日の食事から摂取するのが理想ではありますが、ほとんどの男性が食事からのみの方法で1日に必要な摂取量を摂ることは現実的に難しいでしょう。
短期間で結果を出したいのであれば、精力剤や精力サプリを使っていくのが最も賢い方法となります。
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