ED(勃起不全)と一口に言ってもEDの種類も様々ですし(大きく4種類あります)、症状の重さも人それぞれですので、一概にこれが原因でこれが有効な改善方法だということはできません。
仮にED(勃起不全)の症状が重い場合や原因が精神面や病気によるものであれば、自力で改善することは難しく、ED専門の医療機関に相談することが解決の近道でしょう。
逆に以前に比べて勃起力が落ちた、中折れするようになったというようなED気味、比較的男性の多くが抱えるような悩みであれば、病院やED治療薬をつかなくても自力で改善して解決する場合もあります。
では、具体的にED(勃起不全)の原因や対策を解説する前にまずはED(勃起不全)の4種類の分類をみてみましょう。
目次
4つのEDの種類(器質性、心因性EDなど)とは
EDには心因性、器質性、混合型、薬剤性の4種類があります。
心因性EDとは、精神のストレスに起因するEDです。
ストレス過多の状態では、性的刺激がうまく神経を伝わらず、ペニスまで届きません。
日々のストレスや過去のトラウマが原因となることがあります。20代の男性などに多く若年性EDと呼ばれることもあります。
器質性EDとは、血管や神経に問題のあるEDです。
硬くなった血管は、しっかり拡張せず、陰茎海綿体に十分な血液を送り込めません。
高血圧や糖尿病などの生活習慣病の人に多い症状ですが、過度の飲酒や喫煙も血管が硬くなるため同じようにEDを引き起こします。
また、神経に損傷がある病気が原因による勃起不全も器質性EDに分類されます。
混合型EDとは、上に挙げた心因性と器質性どちらの要素も併せ持った状態によって起こるEDです。
EDの実情を見ると、心因性、器質性どちらかの要素というより、どちらの要素も持つ混合型が最も多いと考えられます。
最後の薬剤性とは、服用している薬剤の作用により引き起こされるEDのことを言います。
EDを引き起こす薬剤には、解熱剤や抗鬱剤をはじめ、筋弛緩剤や不整脈治療薬、また降圧剤や消化性潰瘍治療薬など、神経や循環器系、また消化管に作用するものが多く見られます。
具体的なEDの15の原因
ED(勃起不全)は心因性EDや薬剤性EDが原因であることを除けば、その多くは加齢や男性ホルモンの低下、生活習慣の乱れなどが原因としてあります。
男性ホルモンの分泌の低下や生活習慣の乱れによる血管の収縮、血行不良などが勃起力を低下させる根本の原因です。
まずはアナタに当てはまる原因を取り除くことから、ED対策の第一歩が始まります。
加齢による動脈硬化
人は年齢を重ねるとともに、皮膚と同様、血管からも弾力性が失われます。
弾力性を失った血管は十分に拡張することができず、その結果、血行が悪くなってしまいます。
つまり、勃起に必要な血液量がペニスの海綿体まで送り込まれなくなるということです。
これを血管の老化や動脈硬化と呼び、50代以降によく見られます。
ただ、個人差があって、なかには30代で動脈硬化を自覚する人もいるようです。
タバコ
タバコのニコチンには、血管を収縮させる作用があります。
勃起とはペニスの海綿体に血液が充満することで起こりますが、血管が収縮していると、それに必要な血液量が海綿体に送り込まれなくなってしまいます。
つまり、動脈硬化と同じような症状が喫煙によって生じるのです。
ですから、喫煙の習慣がある人ほどEDになりやすく、実際、ED患者の約半数が喫煙者というデータからもそのことが裏付けられます。
過度のアルコール摂取
少量の飲酒は、リラックス効果もあって勃起にも良い作用をもたらすことがありますが、過度な飲酒はEDの大きな原因です。
少量のアルコールは脳に作用することでストレスを抑制し、代わりに本能的な部分を優位にしますが、適量を超えるとその本能までも抑えられ勃起しにくくなってしまいます。
どのぐらいが適量かは個人差が大きいのではっきりとは答えられませんが、少なくともED治療薬を服用中は普段の半分以下に留めるべきでしょう。
睡眠不足
勃起の機能は睡眠と大きく関係しています。
性欲を高めるテストステロンが分泌されるのはほとんどが睡眠中であり、睡眠時間を1日2時間減らすだけでテストステロンの分泌量が減少してEDになるリスクが高まることがわかっています。
テストステロンの分泌は夜間22~2時までに集中しており、いわゆる「朝勃ち」が起こるのもこのためです。
日中に同様の勃起が起こりにくいことからも、いかに睡眠中にテストステロンが分泌されているかがわかります。
また、睡眠不足は疲労が回復しない原因やストレスが溜まる原因にもなりますので、よりEDを加速させてしまいます。
慢性的なストレス
過度なストレスに晒されると、脳が男性ホルモンの分泌を減らすように体に信号を送ります。
そのため、精巣で分泌されるテストステロンの量も減ってしまい、性欲や勃起力が減少してしまうのです。
ですので、仕事や家庭での日常的なストレスが蓄積している人ほどEDのリスクが高まります。
これには年齢は関係ありません。
実際、排卵日に奥さんから迫られるプレッシャーのせいでEDになるという若い子作り世代も増えています。
疲れ
疲労が蓄積すると、副腎皮質から分泌されるカテコールアミンというホルモンが増えます。
このホルモンの分泌量が増えると、血管が収縮して、血圧、心拍数、血糖値などが上昇し交感神経が優位に働きます。
勃起は、血管が拡張して中の血液がスムーズにペニスまで流れ込むことで起こる生理現象ですが、血管が収縮しているとこの現象は起こりにくくなります。
「疲れマラ」という言葉はあるものの、基本的には疲労が溜まるほど勃起しにくくなるものです。
肥満
肥満が進行すると、体内の代謝システムや血管拡張の働きが弱くなり、高血圧や高血糖になりやすい状態になります。
つまり、動脈硬化を発症するリスクが高い状態ということで、血流が悪くなって勃起しにくくなってしまうのです。
また、血管が硬くなると血管内皮細胞が損傷するため、勃起を促す一酸化窒素の生成も衰えてしまいます。
ペニスを流れる動脈は心臓や脳の動脈と比べて非常に細いですから、こうした影響をもろに受けてしまうのです。
運動不足、筋力低下
運動不足が続くと筋力は低下しますが、それが原因で勃起しにくくなることが知られています。
というのも、勃起は平滑筋という筋肉が収縮することによって起こるのですが、運動不足で筋力が低下するとその働きが弱まってしまうからです。
また、筋肉には血液を送り込むポンプの役割も持っているため、筋力が低下することで血流が悪化し、ペニスまで十分な血液が送り込まれないことにもなってしまうのです。
その他にも筋肉が衰えていくことで男性ホルモンであるテストステロンの分泌も減少してしまいますから、性欲そのものが湧きづらくなる可能性もあります。
食生活の乱れ
食生活が乱れると、器質性EDの原因となる多くの疾患が発症しやすくなります。
たとえば、高血圧、脂質異常症、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群などが食生活の乱れが遠因となり、結果的にEDを引き起こしてしまうのです。
また、食べ過ぎや過剰な飲酒による肥満は高血圧の原因ですので、これもEDを引き起こす要因となります。
加えて、偏った食生活で亜鉛が欠乏すると、精巣の機能が低下しEDを引き起こすことも知られています。
病気・生活習慣病(高血圧、糖尿病など)
勃起が正常に機能するためには、脳、神経、血流、海綿体が正常に機能していなければなりません。
ですから、これらの器官に影響を与える病気になるとEDになってしまいます。
たとえば糖尿病では、神経回路に障害を来たすため、脳から伝達される性的刺激がペニスまで届かなくなるということがあります。
また、高血圧は、血管に圧力がかかって動脈が十分に拡張しない状態ですので、ペニスに流れる血液が抑制されてEDを引き起こすのです。
神経系の障害や病気
脳からペニスに性的刺激が伝わるまでには、中枢神経、脊髄神経、末梢神経を介します。
ですので、これらの神経のいずれかに障害を受けると、ペニスにまで脳からの信号が正常に伝わらず、勃起しにくくなってしまうのです。
脳外傷、脳出血、アルツハイマー病、パーキンソン病などは自律神経に障害を来たす病気ですので、EDの大きな原因となります。
また、ペニスの海綿体の神経を損傷するような外傷や泌尿器系の病気によっても、EDのリスクは上昇します。
過去の性行為へのトラウマ
心の奥深くに潜む不安、怒り、憎しみなどをトラウマといいます。
日常的なストレスと同様、トラウマのせいで男性ホルモンが十分に分泌されず、勃起しにくくなるということはよくあります。
トラウマは、過去の性行為の失敗など自分で気づいているものもあれば、幼少期のコンプレックスなど自分ではまったく気づいていない無意識下の問題であることもあります。
後者の場合、無意識の根深い問題を扱いますので、精神分析など本格的な治療が必要です。
パートナーとの関係悪化
男性は、視覚や聴覚で性的刺激を感じれば、いつでも勃起するというわけではありません。
精神面での作用もとても大きいのです。
夫婦などパートナー関係にある相手との性行為の場合、肉体的な結びつき以上に心理的結びつきが影響します。
ですので、パートナーと関係が悪化すると、その特定の相手にだけ勃起しなくなるということは珍しくありません。
これを解決するには、パートナーと対話を持ち、お互いの心情を打ち明けてともに改善策を探ることです。
性行為への不安や焦りなどのプレッシャー
これは10代、20代の若年層に多く見られる原因で、AVなどでマスターベーションするときは勃起するものの、いざ実物の女性を目の前にすると、不安、緊張、焦りなど精神的なプレッシャーによって勃起しなくなってしまうということがあります。
勃起は副交感神経が優位に働いているときに起こりますが、不安や緊張など精神的なプレッシャーがある場合、交感神経が優位になるため、勃起しなくなってしまうのです。
薬の影響(副作用)
ふだんから服用している薬の影響でEDになることがあります。
薬の副作用によるEDを薬剤性EDと呼び、年齢にかかわらず近年増えているようです。
特に若い世代で増えているのが、精神安定剤や睡眠薬、抗鬱剤などの向精神薬の副作用によるEDです。
また、降圧剤、高脂血症治療薬、胃潰瘍治療薬などの長期の服用によっても薬剤性EDは起こりやすいようです。
素人判断ではわかりにくいEDですから、気になることがあればすぐ医師に相談することが大切です。
ED治療~病院のすすめ
EDで不安を感じたら、泌尿器科やかかりつけの内科を訪ねることをおすすめします。
EDの治療で一般的な方法はED治療薬の服用ですが、泌尿器科以外でも処方可能ですので、かかりつけのお医者さんがある方はまずはそちらで診てもらうとよいでしょう。
ただし、泌尿器科やED専門のクリニック以外を受診する場合は、その病院がED外来を取り扱っていることを事前に確認しておいた方がよいです。
方法はインターネットで簡単に調べられます。
EDの診察では、まずは問診から行います。
何が原因でEDになっているかを調べるためのプロセスで、ED治療には欠かせません。
ですので、問診では性生活のことなど話しにくいことも正直に話すことが必要です。
ED病院での治療方法と注意点
EDの診察では、触診はありませんし患者さんは下着を脱ぐ必要はないので恥ずかしさという面では心配しなくても大丈夫です。
まず、診察に必要な事項を問診票に記入するところから始まります。
続いて、それをもとに問診が行われ、性機能や性生活のことなど詳しいことが聞かれます。
ただ、泌尿器科での診断では、糖尿病や排尿障害といったED以外の病気が考えられる場合は、触診が行われることもありますし、検尿や採血など詳しい検査が必要になることもあります。
患者として注意することは、とにかく真実そのままを話すことです。
恥ずかしいからと初診の段階で間違った情報を伝えると、その後の治療に支障を来たしてしまいます。
初対面で恥ずかしいのはわかりますが、相手は専門の医師ですので照れずに正直に話してください。
また、ED治療薬は持病があると服用できないものもあるので、ペニスの機能だけでなく生活全般について率直に話すべきでしょう。
希望や不満があるときも遠慮なく伝えてください。
ED治療薬のメカニズム
ED治療薬のメカニズムを知るには、勃起のメカニズムを知ることが大切です。
性的刺激を脳が感じると、神経を介してペニスの内部で血管を拡張させる物質(cGMP)が増えます。
それによってペニス内部の血管が拡張すると、血液が流れ込んでくるためペニスは血液で充満し勃起します。
ただ、血管を拡張させる物質が放出されたままでは、勃起状態が治まりません。
そこで、性的興奮が収まると、その物質を壊す酵素(PDE5)が今度は放出され、それによってペニスの血管が収縮して勃起が収まるのです。
ED治療薬はこのPDE5を阻害することで、ペニスの血管が収縮するのを防ぎます。
PDE5が阻害されるということは、cGMPが増えることになりますから、結果的に勃起にいたるのです。
ED治療薬の種類
国内で認可されているED治療薬は、古い順にバイアグラ、レビトラ、シアリスの3種類です。
基本的にはどれも同じ効果があるのですが、それぞれ効果の持続する時間などに違いがあり、新しい薬ほど使いやすさが工夫されています。
また、薬効成分も種類によって違うので、服用時に表れる副作用には個人差があります。
硬く勃起していつもより刺激に鈍感になるものや、ふだん通りの勃起感が得られるものなど、効果が表れたときの勃起の感覚も薬の種類によって異なるのが特徴です。
バイアグラとレビトラは強く勃起する感覚で、シアリスはそれほどではありませんが、効果が先の2種類より長く持続します。刺激に鈍感になると射精までの時間が長くなりますから、早漏防止という副次的な効果も得られます。
ただ、実際に服用してみないと使用感はわからないので、1回目の処方では3種類とも処方してみて、最も合うものを選ぶという方法を採る病院もあります。
ED治療薬と精力剤(精力サプリ)の違い
ED治療薬と精力剤の一番の違いは、医薬品であるか健康食品であるかです。
ED治療薬には厚生労働省に認可された医薬成分が含まれており、服用後すぐに効果が実感できる即効性があります。
ただ、性欲を高めるための薬ではなく、スムーズに勃起を促すための薬ですので、精力が付くというわけではありません。
また、一時的に勃起を促進させるためのもので、勃起力そのものを回復させるわけではないので根本的な解決には至らない事も多いです。
一方の精力剤や精力サプリですが、体に必要な栄養を補うための健康食品という位置づけであり、飲んで直ちに勃起するなどの即効性はありません。
体に良い栄養を継続的に摂取することで、長いスパンで見ればペニスが元気になるという仕組みです。
ED治療薬と違い精力剤や精力サプリは副作用もなく、勃起力や精力増強以外にも健康を促進させるなどの相乗効果もあります。
ED治療薬の副作用
バイアグラの副作用で最も多いのが、目の充血や顔の火照りです。
服用者の約9割に見られる症状です。
また、鼻づまり、頭痛、動悸などの症状が出る人もいます。
これらの症状は、バイアグラの効果が収まるとともに約5~6時間で治まることが多いです。
レビトラの副作用もバイアグラとほぼ同じで、服用者の約9割に表れると言われています。
こちらも薬の効果が切れるとともに副作用も治まります。
シアリスにも、頭痛、顔の火照り、消化不良などの副作用が認められていますが、これらは服用者の約3割にしか見られないということなので、バイアグラとレビトラに比べると、副作用が表われる可能性が低いED治療薬と言えそうです。
ED治療薬の費用
ED治療は保険適用外の自由診療であるため、ED治療薬の費用もそれを処方する医療機関で自由に決めています。
とはいえ、製薬会社は希望小売価格を設定していますし、明らかにほかの病院より高いようでは誰もそこを受診しなくなりますから、だいたいの病院で似たような値段となっています。
ED治療薬にはバイアグラ、レビトラ、シアリスの3種類がありますが、どれも1錠1500円から2500円程度が相場です。
また、これらのED治療薬はジェネリック医薬品もあります。国内ではバイアグラのジェネリックのみが一部医療機関で処方されることがありますが、その他のED治療薬のジェネリックは認可されていません。
国内では購入することは法律で禁じられていますが、海外から個人輸入代行を使ってバイアグラやシアリス、レビトラなどのED治療薬のジェネリック医薬品を購入することは可能です。
ただし、粗悪品や偽物も多く、信頼できる業者から購入することが重要となります。また、全てそれらは自己責任で行う必要がありますので、確実に正規品を手に入れるのであれば国内の専門のクリニックで処方してもらいましょう。
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病院でのED治療以外で自力で克服するための9つの対策や対処法
EDの症状や種類によっては自力で対策を講じて改善していくことも十分に可能です。
まずはアナタが実践しやすいことから生活に取り入れていきましょう
正しい生活習慣、健康的な日常に加えて精力サプリなどを併用していくことが、勃起力アップや回復への近道となります。
食生活の改善
ED治療で重要なことの1つが食生活、食事の内容です。
精力が付くと言われる食べ物もありますが、それよりまずは、たんぱく質、ビタミン、ミネラルをバランスよく不足なく摂ることが前提となります。
そのためには、糖質や脂肪の多い外食やジャンクフードはなるべく控えて、野菜や大豆食品などを積極的に食べましょう。
その上で精力を高める食べ物である、亜鉛やビタミンB群を豊富に含むレバーや牡蠣、また納豆、オクラ、山芋など糖タンパク質を含むネバネバした食べ物などを積極的に摂っていきましょう。
有酸素運動
ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動は、酸素を体に取り込みながら行う運動ですので、脂肪の燃焼効率がアップするという特徴があります。
肥満の人は、贅肉で血管が圧迫されており、また血中コレステロール値も高いため血流が悪い傾向があります。
そのため、EDになるリスクが高いのですが、有酸素運動で脂肪を減らすことで全身の血流が改善されると、ペニス内部の毛細血管まで十分な血液が行き渡り、勃起しやすくなります。
スクワット
スクワットはおもに大腿部の筋肉を鍛えるための運動ですが、EDの改善にも効果があります。
なぜならスクワットを行うことで、骨盤底筋群という肛門の周囲や骨盤の底にある小さな筋肉群も鍛えることができるからです。
骨盤底筋群は、勃起時のペニス内部の海綿体から血液が逆流するのを防ぐ働きがあるため、ここを強化することで勃起に必要な血液を海綿体にしっかり留めることができるようになるのです。
質の高い睡眠
良質な睡眠は脳や体を休めるために人間に欠かせない要素です。
睡眠時間が足りず寝不足状態が続くと、活力が衰え精力も低下してしまいます。
実際、睡眠時間が4時間以下の人は7~8時間しっかり睡眠を取っている人よりもEDにかかるリスクが高まるというデータもあるぐらいです。
質の良い睡眠は、心身ともにリラックスし、副交感神経が優位に働いている状態です。
この状態を維持できれば、EDもおのずと改善の方向へ向かう可能性が期待できます。
禁煙
EDのおもな原因に、ペニスの動脈が十分に拡張せず血液が十分に流れ込まなくなっていることが挙げられます。
なぜこういうことが起きるのかというと、血管が弾力性を失って硬くなり、しっかり拡張しないため、中の血流が減少してしまうからです。
このリスクの大きな要因に喫煙があります。
ニコチンは血管を収縮させ血管を硬くします。
実際、ED患者の約半数が喫煙者とも言われるほどですので、EDを改善したいなら禁煙は欠かせません。
なかなか禁煙が難しいという場合は、タバコの本数を減らすだけでもEDの確率を下げることができますから、まずは1日数本でもタバコを減らすことから始めてみましょう。
アルコールを控える
お酒を飲むと気持ちがリラックスして性欲が高まるという人もいますが、基本的にはアルコールはEDを悪化させると考えてください。
アルコールには中枢神経系を抑制させる働きがありますが、中枢神経系には勃起中枢も含まれます。
つまり、勃起の機能まで抑制されるということです。
また、過度な飲酒で肝臓を壊すとED治療薬を服用できなくなることもあるので、なるべくならEDの治療中はアルコールを控えてください。
ストレス解消
過度なストレスを受けると、精巣から分泌される男性ホルモンの量が減少することが知られています。
日常的なストレス、不安、プレッシャー、過去のトラウマなどはすべて心因性EDの原因です。
ですので、EDの心理的な要因は可能な限り取り除きましょう。
深層心理のトラウマは自分で解消するのは難しいですが、運動やカラオケなど自分の好きなことをすることで日常のストレスは解消可能です。
自分にぴったりのストレス解消法を見つけましょう。
セックスの工夫(スローセックスなど)
パートナーとのセックスがマンネリ化している場合、セックスを工夫してみるとEDの改善に効果があることもあります。
たとえば、1時間以上かけて行うスローセックスでは、お互いの愛を確かめ合うことが目的ですので、必ずしも射精は伴いません。
ED気味だと勃起に時間がかかり射精しにくいことがありますが、このようなスローセックスでは心理的プレッシャーが和らぐので、性的興奮がゆっくり高まります。
そのため、EDにもゆっくり効いていくのです。
他にも大人のおもちゃを使った刺激的なセックスや自宅以外のラブホテルなど場所を変えるだけでも効果があります。
色々とパートナーと楽しめるセックスの工夫をしてみてください。
精力剤や精力サプリメント
精力剤やサプリメントも勃起力を取り戻すための有効な改善方法です。
ED治療薬のような医薬成分が入っていないため、飲んだ直後に勃起するような即効性はありません。
精力剤や精力サプリでEDが完全に治療されるのなら、病院でもすでに利用されているはずですから、過度な期待はしないようにしてください。
ただし、勃起や精力にプラスに作用する成分を含んだ精力サプリを継続的に摂取することでEDの症状が緩和していくことは十分にあり得ます。
ペニスや男性ホルモンに良い効果をもたらす成分にはいろんなものがありますが、亜鉛やビタミン群、アルギニン、シトルリンなどが代表的なところです。
最近ではアルギニンとシトルリン配合を売りにするサプリが増えていますが、これは血行促進効果のある成分です。
詳しくは60種類以上の精力サプリを試してみた管理人が解説していますので、参考にしてみてください。
勃起するメカニズムと仕組みを理解する
勃起のメカニズムは、血管や神経が連動して正常に働くことで生じる複雑なものです。
まず、性的刺激を大脳が感じると、それが脊髄から勃起中枢に伝わります。
さらにそれがペニスの陰茎海綿体の神経に伝わると、海綿体内部で一酸化窒素が生成され、その作用で海綿体の筋肉が緩み血管が拡張します。
海綿体はスポンジ状の組織ですが、そのスポンジに大量の血液が流れ込んで充満することで、ぶらりと垂れ下がっていたペニスが大きく硬くなって起き上がる(勃起する)のです。
ただ、血液が海綿体に流れ込んだだけでは、この状態を維持することはできません。
ある程度海綿体に血液が流れ込むと、今度は海綿体内部の静脈が圧迫を受けてふさがります。
これによって、海綿体に流れ込んだ血液は流出せずに停滞し、勃起状態が維持されます。
つまり勃起が起こるためには、性的刺激を受ける脳、その刺激を伝達する神経、ペニスに血液を送る血管、ペニスに血液を留める海綿体というそれぞれの器官が相互に作用し合っているのです。
逆に神経、血管、海綿体など勃起のメカニズムのどこかに支障があるとEDになってしまうということでもあります。
まとめ~症状によって自力で改善する方法か専門の医療機関に相談するのか検討する
EDの改善はその症状の重さにもよりけりですが、症状によっては自力でも改善することが可能です。
男性ホルモンの分泌を正常にし、精子の生産量を増やし、ペニスに流れ込む血液量をアップさせることができれば、血管や神経の損傷によるEDなどでない限り改善する可能性は高いです。
そのためには、勃起に支障を来たすような悪い生活習慣を避け、勃起力アップに必要な栄養を摂取することが前提となります。
なかでも喫煙や過度な飲酒は、ペニスだけでなく体全体の健康を考えてもリスクしかありませんので、EDを改善したいのなら即刻やめましょう。
ただし、自分で手を尽くしても改善が見られない場合は、早めにED専門の医療機関を訪ねてください。
EDは病気ですので恥ずかしがる必要は全くありません。
現在のED治療薬にはかなりの効果が期待できるので、意外とあっさり改善されることだって考えられます。
アナタの症状の重さによって自力で改善していく方法をとるのか、もしくは専門の医療機関に相談するのか決めるといいでしょう。
この記事を書いた人
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