夫のペニスが勃たない、勃起しないという悩みを抱える奥さん方は少なくないと聞きます。
そんなときにまず妻としてやるべきことは「絶対に旦那を責めない」。これに尽きます。
その上で妻が次に知るべきことは旦那は「奥さんの時にだけ勃起しない」のか、それとも「他の女性であっても勃起できない」のか、そのどちらなのか?
旦那が勃起しないのがどちらの理由かによって原因も改善方法も大きく変わってきます。
目次
旦那が勃たないのは妻だけ?それとも他の女性とも?勃起しない理由で原因は大きく異なる
男性のシンボルであるペニスが勃起しないことは通常「ED(勃起不全)」と呼ばれる症状です。
ですが、一口にED(勃起不全)と言ってもその原因や症状はさまざまで、自力で改善可能なのか、もしくは医療機関による本格的な治療が必要なのかも、その原因や症状によって変わります。
最近、旦那さんで多いの症状が「妻だけED」と呼ばれるケースです(彼女の場合は「彼女だけED」ともいいます)。
主な原因としては結婚すると嫁を家族や母親(子供の)としか見ることができる、性の対象として見られなくなるため、いざセックスに及ぼうとしても勃起しないというケースが増えています。
もし旦那さんが妻以外の女性には勃起するというのであれば夫婦生活が心配ですし、誰に対しても勃たないのであればそれは完全にED(勃起不全)ですので、それも大問題です。その場合、恐らく旦那さんはかなり気にして悩んでいらっしゃるかと思います。
その場合は医療機関の力も借りながら、詳しい原因を知り改善していく必要があります。
旦那が勃たない大きな原因は4つ。妻だけEDは心の問題
EDの原因は大きく「心因性ED」「器質性ED」「混合型ED」「薬剤性ED]の4つに分類することができます。
原因が違えば改善へのアプローチも違ってきますので、まず勃たない原因がどこにあるのかを突き止めることが大切です。
日常のストレス、不安、緊張、プレッシャー、トラウマなど精神的な問題に起因するEDを心因性EDと言います。
勃起は副交感神経が優位に働くリラックス状態で起こりますが、メンタルに強い緊張があると、交感神経が優位に働いて勃起しにくくなってしまいます。
また、精巣内で作られる男性ホルモンの一種テストステロンの分泌が低下してしまい、EDになりやすくなるのです。
妻だけEDと言われるケースでは精神的な問題である「心因性のED」に分類される原因であることが多いです。
次に血管や神経など体の器官に損傷があり、それが理由で勃起が阻害されるのことを器質性EDといいます。
よくあるのが動脈硬化によるEDで、老化や喫煙などの影響で血管が硬くなると、血管が十分に広がらないため、勃起に必要な血液をペニスに充満させることができなくなるのです。
その他にも高血圧や糖尿病などの病気や生活習慣の乱れなど様々な原因が元で器質性のEDを引き起こします。
混合型EDとは、上の心因性と器質性の原因が併発している状態です。実はこのケースがEDではいちばん多く見られます。
最後の薬剤性EDとは、薬剤の副作用で見られるEDです。
EDの原因となる薬剤はさまざまですので、服用中の薬がある方は医師や薬剤師に確認してみましょう。
妻だけEDの場合の考えられる5つの原因・理由
まずは旦那さんが、奥さんとのセックスの時だけ勃たない、勃起しないケースで考えられる原因を紹介します。
要は他の女性なら勃起するのに、奥さんだけダメな「妻だけED」と呼ばれるケースですね。
同じ「妻だけED」の場合でも旦那さん本人も悩んでいるケース(自分の意思に反して勃起してくれない)と、旦那の意思によるもの(例えば浮気とか風俗とか)であるケースの2つがあります。どちらにしてもセックスレスの原因ともなります。
妻を女としてみることが出来なくなった(魅力不足、子供が出来たためなど)
妻だけEDになる代表的な原因としては、ほかの女性には興奮するのに、いざ奥さんとセックスしようとするとペニスが勃たなくなるというケースです。
ですので、厳密にはこれはEDとは言えませんね。そのままセックスレスへと突入します。
長年一緒に暮らしていることで奥さんに女性としての魅力を感じなくなったとか、子どもができてから母親としてしか見ることができないなど、要は奥さんで性的に興奮しなくなったという考え方や気持ちの問題です。
多少は致し方ない部分もありますが、まだ年齢が若いご夫婦や結婚して時間が経ってないご夫婦の場合はやはり問題アリといってもいいでしょう。
セックスのマンネリ化
パートナーとの付き合いが長くなると、セックスに新鮮味が感じられなくなることがあります。
いわゆるセックスのマンネリ化です。
相手のことが、外見や内面、気持ち、行動など含めてだいたいわかってしまっているので、セックスでも始める前から全てこの後にどうなるかわかってしまっていますので、要は奥さんとのセックスに飽きてしまっているのです。
これから行われることに未知への期待が感じられないと、男性はなかなか興奮しませんから、結果的に勃起しなくなるということもあり得ます。
妻との関係性の悪化
男性は非常にデリケートな生き物ですので、単に女性の裸を目の前にすればいつでも自動的に勃起するというわけではありません。
相手の女性に対して魅力を感じなければ、いくらペニスに刺激を与えてもビクともしないということだってあります。
ですので、奥さんとの関係が悪い状況では、付き合い始めのように触れただけで射精してしまいそうになるような興奮は得られにくいです。
肉体面はもちろんありますが、心理面での結びつきが大切なのです。
排卵日セックスなどセックスの義務感やプレッシャー
ED(勃起不全)といえば中高年の病気というイメージがありますが、20代の若い世代でも精神的な原因でED(勃起不全)になることはよくあります。
特に真面目で奥さんのことを大切に思っている旦那さんの方が精神的なトラブルでED(勃起不全)になることが多いのです。
たとえば、セックスが義務のようになっている場合などは、気持ちと体がついていかずに勃起できないようなケースも少なくありません。
子どもが欲しい妊活中の奥さんがせかすから義務的にやっている精子を出すだけの排卵日セックス、また奥さん以外にも両親から早く孫が見たいとプレッシャーをかけられたりすると、そのストレスのせいでED(勃起不全)になってしまうこともあるのです。
妊娠のためとはいえ排卵日には必ずセックスしなくてはいけないという義務感に、男性は自分が種馬みたいに感じて萎えてしまうことも考えられます。
過去の妻とのセックスの失敗経験がトラウマ
初体験時に勃たなかったとか、挿入前に射精してしまったというセックスの苦い経験が、その後も長く尾を引いて、いざ行為に及ぼうとしてもなかなかうまく勃起できないということはよくある話です。
仮にその失敗の経験の相手が奥さんであった場合、何かの拍子にその経験をイメージしてしまい、突然うまく勃起ができなくなるケースも考えられます。
妻だけEDではあるが、奥さんではなく夫側に原因の多くがある場合
ここで紹介する夫が勃たない原因は妻だけEDの中でも旦那に原因の多くがあるケースです。
正確には奥さんで勃起できない、というよりは「奥さんとセックスしたくない(興味がない)」といった方が正しいかもしれません。
女性としては腹立たしい限りかと思いますが、旦那側の言い分としては「奥さんに女性としての性的興味を感じなくなった」ということが根本の原因としてあるわけです。
旦那さんが勃起できないシンプルな理由ですが、意外と最も解決方法が難しい原因かもしれませんね。。。
浮気や風俗など他の女性で発散している
「妻だけED」の男性によくある原因として、奥さんには勃起もせずセックスレスなのにもかかわらず、他の女性と浮気していたり風俗に通っていたり、他で性的欲求を発散しているといった話も少なくありません。
ただ、男性側に問題があることは間違いなく確かではありますが、奥さんに全く責任がないとも言えません。
旦那さんを責めるのは簡単ですが、奥さんもなぜ旦那さんが妻だけED(勃起不全)の状態になったのかよく考えてみましょう。
それが本当に旦那の浮気症や女好きによるものなのか、それともそうなるようなきっかけが何か夫婦生活にあったのかもしれません。
ED(勃起不全)は夫婦二人の問題ですので、今後も旦那さんとの夜の営みを希望するのであれば、一緒に話し合って真剣に取り組むことが必要です。
単に妻とのセックスそのものが面倒くさい
セックスにいたる過程が面倒くさくて、行為そのものを避ける傾向は結婚して時間が経つ夫婦だけではなく、新婚の若い男性にも見られます。
健全なセックスとは、ムード作りから前戯、本番、ピロートークまでの一連の流れを指すもので、単にお互いパンツを下ろして挿入して終わりというわけではありません。
しかし、結婚生活も長くなると、そういう一連の流れを面倒くさく思ってしまう男性は多いです(女性もですが^^;)
また、セックスでは女性を必ず絶頂に導かなければならないという価値観を持つ男性も多いですから、それが面倒くささを増大させていることもあります。
オナニー、一人エッチのやりすぎ
現代のマスターベーション、オナニー事情は昔に比べて格段に向上しています。
TENGAに見られるようにオナホールと呼ばれるオナニーグッズは恐ろしく進歩しており、女性の膣に近い感覚を一人で味わうことが可能なわけです。
それに、インターネットで少し検索すれば好きなだけ無料でアダルト動画を楽しむことのできる時代です。
さらに最近ではアダルトVRなどオナニーするための技術も年々リアルに進化していっています。
好きなときに好きなだけ、面倒やストレスもなく、お手軽にセックスと同じような快感を得られるとなれば、パートナーとのセックスを軽視する男性が増えていく一方でしょう。
もちろん、それは女性でも同様でアダルトグッズの業界では「iroha」に代表されるように、女性のオナニーの為のアダルトグッズも年々売れているそうですから、ますます夫婦でのセックス離れが加速していく世の中なのかもしれませんね。
夫が「妻だけED」(妻だけ勃たない)場合の10の改善方法とは
妻だけED(旦那が妻にだけ勃起しない)場合の方が、一般的なED(勃起不全)より意外と原因の根が深い場合があります。
ですが、ほんのちょっとしたことがきっかけで妻だけEDが解消される場合も少なくありません。
ここでは少し目先を変えてみることで旦那の性欲をアップさせる方法から、根本的な解決方法まで紹介しています。
ここに紹介してあることが全てではもちろんありませんが、参考にしてご夫婦の夜の営みの改善に役立てて頂ければと思います。
セックスする場所や雰囲気を変えてみる
いつも同じ相手と同じ行為を行うことでセックスがマンネリ化してしまっていることが原因の旦那であれば場所や雰囲気を変えてみることは手っ取り早く有効な手段の1つです。
普段のマンネリ化したセックスに新鮮味を与えることで旦那の性欲やセックスへのモチベーションを向上させる役割が期待できます。
自宅の寝室でしかセックスをしたことがないという夫婦なら、たまにはラブホや旅行に出かけてみるのもいいでしょう。
シチュエーションが変われば雰囲気も変わります。
あまりお金をかけたくない場合は、自宅内でもお風呂場やキッチンなどいつもと違った場所でセックスを行うと、違った新鮮な刺激がお互い得られるでしょう。
大人のおもちゃなどアダルトグッズを使ってみる
大人のおもちゃと聞くと、「そんないかがわしいものは使えない」と拒否反応を示す女性は少なくありませんが、お互いが興奮できるなら何ら問題はありません。
夫婦の性生活のことなど黙ってさえいれば他人に知られる心配はないのですから、古い道徳観念を思い切って打破してください。
今ならネット通販があるので、大人のおもちゃを誰にも知られることなく購入できます。
男性は比較的、アダルトDVDなどの影響で大人のおもちゃを初めとするアダルトグッズを使うことに抵抗がない方が多いです。
本当は使ってみたいけど、言うと嫌がられるので言い出せないという旦那さんもかなりの数いますので、思い切って一歩踏み出して新しいセックスを試してみましょう。
旦那の性癖を知る
夫婦間のセックスでは、お互い本心をさらけ出すことなく行為を終えてしまっているというケースは意外に多いものです。
男性の場合、特に奥さんに対してだけは「変態だと思われたくない」と思って、本当の性癖を隠していることがあります。
その反動で、浮気や風俗などで自分の性癖を満たしているというケースだって考えられます。
本気で旦那さんを気持ちよくしたいのであれば、隠す必要はないことを伝えてあげるとよいでしょう。
ただし、もちろん奥さんが受け入れられる旦那さんの性癖であれば・・・・の話ですが^^;。
コスプレやシチュエーションの工夫
コスプレやシチュエーションを変えるのも、セックスのマンネリ化を打破する一つの方法です。
もちろん、お互いがそれで新鮮な刺激を得られればという話ですので、奥さんがイヤなのに無理にコスプレしてセックスする必要はありません。
要はいつものマンネリのセックスとは違う状況を作り出す工夫をすることが大切なのです。
たとえば、先ほど紹介したようなラブホに行ってみるのも1つの工夫ですし、アダルトグッズを使って楽しむのも1つの手段です。
お互いが楽しめるセックスの形を一緒に探っていく行為こそが重要なポイントになります。
セックスそのものをお互い楽しむ
子作り世代によくあることですが、子どもを作るという目的にこだわるあまり、セックスが義務化している場合があります。
奥さんがカレンダーに排卵日の印を付けて、その日は朝食から精が付くものを出してプレッシャーをかけたりすると、旦那さんにとっては負担でしかありません。
確かにセックスは子どもを作ることが目的の行為でもありますが、それは別に男女が快楽をむさぼりあう行為でもあります。
EDの改善を図るなら、まずお互いが気持ちよくなることだけを優先して、セックスそのものを楽しんでみてください。
スローセックスや前戯だけのセックスもOK
男性の場合、セックスでは必ず女性をイカせるものと使命を感じていることがあります。
そのせいで、ちょっと性機能に自信が持てなくなってくると、セックスそのものを避けてしまうことにもつながってしまうのです。
ですのでそういった男性とは前戯やスローセックスでよいのでお互いのぬくもりを感じることを重視してみましょう。
義務感から解放されてEDの心的原因がなくなれば、勃起力が回復することもあり得ます。
そのためには奥さんの方から旦那さんが射精できなくても平気だし、一緒に裸で抱き合っているだけでも心が満足し十分に快感を得ることを伝えてあげてください。
そんなことを言ってくれる女性を知る男性はかなり数少ないですから、きっと奥さんを大切に思う気持ちが強くなることでしょう。
夫婦で一緒にAVをみる
夫がEDでセックスレスなのにAVは見ているとわかれば、奥さんはショックを受けるものです。
しかし、AVで勃起できるのなら、その力を借りて妻だけEDの改善に役立ててみるのも一つの方法です。
「私も興味があったの」などと言って夫婦で一緒にAVを見て、旦那さんのペニスが反応するようなら奥さんが愛撫してあげるとよいでしょう。
勃起したペニスを挿入してもしなくてもどちらでもOKです。
ただ一緒にAVをみて一緒に興奮するだけでも意味があります。
このとき、「勃起したのならセックスもしなければならない」とプレッシャーをかけることは絶対に禁物です。逆効果です。
リハビリの一環といったようなつもりでお互い気楽に楽しみましょう。
「勃起させない、挿入しない」ことを決まりにする「ノン・エレクト法」
妻だけEDを打破するには、その原因であるマンネリやプレッシャーなどの心理的要因を取り除くことが大切です。
その方法として逆説的に作用するのが「ノン・エレクト法」という、あえて勃起や挿入を禁じる行為です。
男性には、勃起してはいけないと強く思えば思うほど、性的なことを連想してしまい勃起してしまうということがよくあります。
この心理を利用する改善法です。
女性をイカせなくてはいけない、ペニスは固く勃起しなくてはいけない、挿入したら持続させなくていけない・・・・。
こういったプレッシャーから旦那を解放させることで、逆に勃起を促す効果が期待できます。男性とはそういうものです。
旦那とよく話し合う。お互いを理解する
EDの改善には夫婦の協力が欠かせません。
旦那さんが勃起しないからといって、その責任は旦那さんだけにあるわけではないのです。
特に、妻だけEDの場合は旦那さんが奥さんに性的魅力を感じなくなっていることが原因のケースがよくあります。
お互いが男性らしさ・女性らしさを失わずいつまでも磨く努力が本来は必要です。
二人でよく話し合ってお互いの気持ちを理解し合い、原因を知りどうやって改善していくかを共に探る行為が大切なのです。
愛情をもって見て見ぬフリ
EDは夫婦にとっての共通の悩みですが、旦那さんとしては申し訳なさのあまり、奥さんに心配されればされるほどにますます勃たなくなってしまいます。
しかし、男性にとって「勃起=愛情」では決してありません。
勃起は男性にとってただの生理現象に過ぎません。
夫婦にとって大切なのは心のふれあいであり愛情なはずです。
勃起しなくてもお互い裸になって触れ合えばセックスと呼んでもいいはずです。
ですので、あえてEDのことには触れず、たっぷりの愛情を注いであげることに徹底することも一つの改善法なのかもしれません。
EDを引き起こす可能性のある具体的な原因
これから紹介するのは一般的なED、上手く勃起ができない原因です。
妻だけではなく、他の女性であっても同じように勃起ができないということになります。
主な原因としては加齢や生活習慣の乱れなどによる、血行不良や男性ホルモン分泌が低下することが理由となります。
加齢による動脈硬化や男性ホルモンの減少
人は誰でも加齢とともに皮膚から弾力性が失われていきまが、それと同じように血管も弾力を失い、動脈硬化になりやすくなるのです。
動脈硬化とは血管が十分に広がらない状態ですから、血流が悪化して勃起に必要な血液がペニスに行き渡らなくなってしまいます。
また、加齢がEDの原因となるもう一つの理由に、男性ホルモンの分泌量が年齢とともに減少することが挙げられます。
勃起に特にかかわる男性ホルモンにテストステロンがありますが、これは精巣で大部分が作られており、20代前半をピークに徐々に分泌量が減少していくことがわかっています。
ただ、男性ホルモンの分泌量には生活習慣などとも関係するため、個人差が大きく年を取ると誰もがテストステロンの分泌が低下するわけではありません。
タバコ
タバコが含むニコチンには、血管を収縮し血流を悪化させる作用があります。
勃起は陰茎海綿体に血液が充満することで起こりますから、血流が悪化して十分な血液が流れ込んでこなければ、勃起機能が弱くなるのは当然です。
また、喫煙することはEDを引き起こす病気である高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクも高まります。
非喫煙者と比べると、1日10本以上吸う人はEDになるリスクが1.5倍以上に高まるというデータがあるぐらいですので、禁煙はED治療に必須と言えるでしょう。
過度のアルコール摂取
少しお酒を飲んだくらいの方が性欲が増すという人もいますが、基本的にはアルコールは勃起機能にとって良いものではありません。
アルコールは中枢神経を抑制するため、少量ならリラックス効果がありますが、中枢神経には勃起神経も含まれますので、過度に摂取すると勃起神経までもが抑制されてしまいます。
そうなると頭では性欲を感じているつもりでも上手く神経が伝達を出来る図に、性欲は沸いているのにも関わらず勃起しないということが起こってしまうのです。
睡眠不足
性機能に大きなかかわりのあるテストステロンはおもに睡眠中に分泌されます。
その証拠がいわゆる「朝勃ち」であり、年齢とともに朝勃ちが少なくなるのはテストステロンの分泌量が減少していることを表します。
加齢によって勃起しにくくなるのはホルモンの分泌量の関係で誰にも当てはまりますが、それに睡眠不足が加わっては、ますますEDのリスクが高まるわけです。
大事なのは睡眠の質ですが量を考える場合でも、EDの改善を目指すなら1日6~7時間は最低でも睡眠を確保したいところですね。
日常的なストレス
日常的なストレスが蓄積されると、EDのリスクが高まります。
ストレスを感じると、脳は男性ホルモンの分泌を抑制するように体に命令をだすため、精巣内で作られるテストステロンが減少してしまうのです。
中高年ともなると仕事でも家庭でもストレス要因が増えますし、加齢のせいでそもそもの男性ホルモンの分泌量が少なくなっているので、EDになりやすい状況だと言えるでしょう。
最近ではストレスを要因とするEDが若い人にも増えています。
疲れ
疲れが溜まると、副腎皮質からカテコールアミンというホルモンの分泌が増えることがわかっています。
このホルモンには血管を収縮させ血圧や心拍数を上げる作用があるため、疲れが溜まるほどに血流が悪化するのです。
血流が悪化すると、勃起時にペニスに流れ込む血液量が不足してしまいます。
そのせいで、勃起力が弱くなったり、勃起しなくなったりといったことが起こるのです。
「疲れマラ」などと言いますが、実際は疲れが溜まるほど性機能は衰えます。
食生活の乱れ
食生活の乱れはEDの直接の原因となり得ます。
というのも、人間の体は食べるものからでしか作られませんから、食生活の乱れで精子の材料や男性ホルモンの源が十分に摂取できないと性機能が低下するのは当然だからです。
ふだん外食やジャンクフードが多いという人は要注意です。
栄養バランスが偏り、脂肪や糖質の摂り過ぎになりがちですので、高血圧や糖尿病などEDの間接的要因である生活習慣病のリスクも高まります。
病気
高血圧や糖尿病などの生活習慣病により、性欲や性機能は低下します。
これらの病気は神経や血管に問題がある状態ですので、性的刺激を脳が感じてもその信号がペニスまで正常に伝わらなくなるのです。
また、血流も悪化しますから、ペニスが勃起しようとしても、それに必要な血液が海綿体まで流れ込まないことにもなります。
生活習慣病以外でも、血管や神経などに支障が出るとEDになることは少なくありません。
過去の性行為へのトラウマ
過去に受けた肉体的・精神的な衝撃をトラウマということはご存知かと思います。
一般的に深刻なものでは幼少期の虐待や死に瀕するような事故もありますが、過去に性行為で失敗した思い出もEDを引き起こす軽度のトラウマと捉えられます。
EDを引き起こす例では、性行為に及ぼうとすると自分では意識していないのに過去のイヤな記憶がフラッシュバックのように蘇り、現在の行為に悪影響を及ぼすことがあります。
そのせいでまた失敗して、次の性行為にさらなる悪影響を及ぼすという悪循環に陥ることも多いようです。
性へのコンプレックス(早漏、短小、包茎など)
早漏、短小、包茎など性へのコンプレックスがきっかけでEDになることがあります。
これは若年性EDで最も多く見られる例で、一見すると簡単に解消されるように思われがちですが実際には根が深く、自分で解消するのが厄介です。
病気など肉体的な原因ならそれを治療すればEDも解消されますが、コンプレックスが原因のEDは、基本的にはコンプレックスを解消するしかありません。
包茎手術などでコンプレックスをなくすのも一つの方法ですが、パートナーの協力とED治療薬で改善されるケースもあります。
一般的なEDの対策
一般的なEDの場合は原因にあった改善方法を実践していくことで回復させることも可能です。
特に生活習慣の乱れが原因であることが多いため、奥さんの協力は不可欠でしょう。
また、勃起力アップや性欲の向上だけではなく、正しい生活習慣は健康を保つためにも必要なことです。
やろうと思えば今日からでも実践できることも多くありますから、無理なくできることから取り組んでみてください。
ED治療専門の医療機関でカウンセリングを受け薬を処方してもらう
「EDかな」と思ったときは、あれこれ悩まず専門の医療機関で診察してもらうのが最も確実で簡単な方法です。
診察はカウンセリングが中心ですので、ペニスを見せる必要はなく恥ずかしさはありませんし、バイアグラ、レビトラ、シアリスのようなED治療薬には確かな効果が認められています。
問診では性生活や性機能のことなどを詳しく話さなければならないわけですから、たとえ医者が相手でも気が進まないという人は多いかと思います。
ですが相手はその道のプロですし、プライバシーも当然厳重に管理されていますから、不安に思う必要は微塵もありません。
悩んでいる暇があるならすぐに受診されることをおすすめします。
食生活の改善
EDの改善を考えるなら、食生活の見直しは必須です。
人間の体は食べるものだけで作られているわけですから、良質なたんぱく質、ビタミン、ミネラルを豊富にバランス良く摂取することが何よりの前提です。
ですので、食事時間が不規則であったり、外食やインスタント食品が多いという人は、なるべく家で同じ時間に手作りの食事を食べるように改めてください。
亜鉛やアルギニン、シトルリンなど勃起力アップに役立つ成分を多く含む食品を摂取することも大事ではありますが、まずは規則正しい食生活を実行することが先決です。
もし、旦那さんが外食が多い方であれば出来るだけ自宅で食事を摂れるように一緒に工夫してみてください。
有酸素運動
ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動は、体内に酸素を摂取しながら行う運動で、脂肪燃焼効率のアップや血行促進に効果があります。
余分な脂肪は血管を圧迫して血流を悪化させるEDの大きな原因の一つですから、それを予防することは勃起力アップにも効果があります。
また、血中コレステロール値も高い傾向があるため、生活習慣病などEDを引き起こす病気へのリスクも高まります。
それらが解消できるのが有酸素運動ですから、運動不足を自覚している人は軽いウォーキングからでもいいので生活の一部に取り入れましょう。
夫婦一緒にできることもウォーキングのメリットですので、ぜひ休日など奥さんもダイエットやストレス解消も兼ねてやってみてはいかがでしょうか。
スクワットなど筋力トレーニング
スクワットは下半身全体の筋肉を鍛える運動です。
勃起にかかわる骨盤底筋群、平滑筋、PC筋、BC筋も鍛えられるので、勃起力強化には非常に効果の高い運動と言えるでしょう。
また、全身の血行促進にも効果があるので、血流が悪くてペニスまで十分な血液が流れ込まないという状態も改善していくことができます。
勃起を促す筋肉群を鍛え、スムーズな勃起を促す血液量をアップさせる運動ですので、EDの改善には欠かせないと言っても過言ではありません。
さらに筋力アップは男性ホルモンであるテストステロンの分泌を促進させますから、性欲の向上や精力増強の効果も期待できます。
質の高い睡眠
寝不足は精力や性欲の大敵です。
睡眠が足りないと疲れが解消されませんが、疲れは血流を悪化させる原因ですので強い勃起ができなくなります。
また、性欲や性機能を司るテストステロンという男性ホルモンは、睡眠中にこそ活発に分泌されるため、睡眠が不足すると性欲自体が減少してしまいます。
逆に質の高い睡眠が得られれば、心身の疲れが取れ、テストステロンの分泌量がアップするため、自然と性機能全体をアップさせることができます。
禁煙
タバコに含まれるニコチンという物質には、血管を収縮して血流を悪化させる作用があります。
また、タバコには活性酸素も含まれていますが、活性酸素によって細胞膜の脂質が酸化してしまうので、血管の老化を早めることにもなってしまいます。
つまり、ニコチンにより血管が収縮し、活性酸素により血管の老化が進むわけですから、タバコを吸うほどにEDは進行していくのです。
ですので、ED改善には禁煙が必須と思ってください。
どうしても禁煙が難しい場合は、1日の吸うタバコの本数を減らすだけでも効果があることが実証されていますから、今日からでも本数を減らす努力をしてみましょう。
アルコールを控える
アルコールにはリラックス効果がありますが、飲み過ぎは逆効果です。
アルコールは中枢神経を抑制させるので、飲み過ぎると勃起神経まで抑えてしまいます。
また、常習的な飲酒は肝臓にダメージを与え、ED治療薬の効果も薄れてしまいます。
緊張が和らいで性欲が高まるので、セックスの前にはパートナーとお酒を飲むという人も多いですが、量を飲み過ぎればこれも逆効果です。
絶対に断酒するべきとまでは言いませんが、勃起力アップのためにも健康の為にもお酒の量には注意しましょう。
少なくともED治療薬の服用中は控えるべきでしょう。
ストレス解消
EDの主な原因の1つとして数えられるのが「ストレス」です。
ストレスが原因dねEDになる人は多く、慢性的にストレスを受けると、脳は男性ホルモンの分泌量を抑えるように命令を出しますし、交感神経が優位に働いて自律神経も乱れやすくなります。
ですので、ストレスを感じている場合は、生活にストレスを解消できる機会を取り入れましょう。
心からリラックスできることなら、深酒やギャンブルなどでなければある程度は何でもかまわないので、なるべく一人になれる時間を確保して、自分に最適なストレス解消を見つけるようにしてみてください。
精力剤や精力サプリメント
精力剤や精力サプリと言うと男女関わらず「怪しい」「危ない」とイメージしがちですが、実際には多くの精力剤や精力サプリメントは血管の拡張や血行促進を促すための成分を含んだ普通のサプリメントです。
ですので、本来の体の機能を改善することで結果的に勃起力アップや精力増強の効果を引き出します。
ED治療薬とは違って副作用もなく、通販で誰でも普通に購入できます。
ただし、これらの精力剤や精力サプリはバイアグラのような即効性のあるED治療薬とはまったく別物という点です。
ED治療薬には国が認可した医薬成分が含まれていますが、精力剤やサプリメントには含まれておらず、位置付けとしてはあくまで健康食品の一種に過ぎません。
いくら質の高い精力剤や精力サプリを飲んだとしても、飲んでたちどころにギンギンに勃起するということはありません。
勃起など性機能に良い影響を与える栄養成分を含む精力剤や精力サプリメントを、一定期間飲み続けていくことで緩やかに作用してくる効果が期待できます。
一番大切なこと
お互いに相手を責めない。リラックスして一緒にセックスを楽しめる工夫を
先の項でも触れましたが、勃起することが愛情の証拠ではないことを夫婦で確認することが大切です。
男性のペニスは、愛する妻に対して反応しないこともあれば、寝ている間の生理現象として大きく勃起することもあります。
ですので、ペニスとは自分の意志とは関係のない繊細な生き物と捉えましょう。
勃起しないからといって、それは妻を愛していないことにはなりません。
EDだからと旦那さんを責めるだけでは何も解決しません。むしろセックスだけではなく夫婦関係も壊してしまいかねません。
たとえ勃起や射精をしなくても、お互いがリラックスして愛情を確かめ合うことができれば、それこそが立派なセックスなのではないでしょうか。
そうやってお互いが心を開いて愛情を示し合うことができれば、妻だけEDはいずれ改善されるはずです。
まとめ
夫婦で話し合うことが解決への近道
EDにはさまざまな原因があります。
勃起とは、脳、神経、血管、筋肉、男性ホルモンなどペニスそのものだけでなく、体全体の正常な機能に呼応して起こる現象ですので、ちょっとした外的・内的要因で勃起しなくなることはよくあるのです。
病気や精神的なトラブルなどが原因のEDであればすぐにでも専門の医療機関に相談することが最もベストな改善方法でしょう。
もし生活習慣の乱れや加齢による男性であれば誰にでも起こる勃起力の低下であれば、食生活の改善や運動に加えて精力剤や精力サプリを継続して飲むことで勃起力の回復が見込めます。
妻だけEDの場合は、旦那側に一方的に責任があるケースもありますが、同様に女性側にも問題があるケースが多いのが実情です。
旦那に妻に女性としての魅力を感じられなくなったと言われたら、男性だけを責めることができるでしょうか?
その逆も然りです。
妻だけEDにしろ、一般的なその他の原因によるEDにしろ、まずは夫婦でよく話し合うことから始まります。
そして、その原因にあった改善方法を1つずつ一緒に試していけばいいだけです。
夫婦お互いが本心を打ち明け、変わらぬ愛を確認した上で一緒に協力して対策を考えて実践することが勃起力を回復する解決への近道なのではないでしょうか。
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