鹿茸(ロクジョウ)は中国では古来から滋養強壮や精力増強に効果がある漢方薬の生薬などに使用されていました。
若い雄の鹿の生え始めの角を粉末にして飲むのが一般的で、この角には高密度の骨髄が入っていて、この成分が精力増強や勃起力アップ、不妊改善などに絶大な効果があるとされています。
鹿茸(ロクジョウ)は科学的にはいまだ解明されていない部分が多いのですが、人体への実験ではすでにED改善や男性ホルモンの上昇などの臨床結果が報告されています。
鹿茸(ロクジョウ)は第3類医薬品成分になるためサプリメントには使用されていませんが、鹿茸(ロクジョウ)とほぼ同じ成分や効果がある原材料に「トナカイ角」があり、このトナカイの角は精力剤や精力サプリにもよく使用さています。
目次
鹿茸(ロクジョウ)の効果・効能とは?
鹿茸(ロクジョウ)は中国医学では3000年以上前から滋養強壮に効果のあるものとして重宝されてきました。
ただしどのように滋養強壮に作用するか、現代医学でははっきりしたことは解明されていません。古くから中国では使われている成分で、実際に効果を実感している人も多く、現代でも活用されているのは事実です。
まず男性の場合、いわゆるED(勃起不全)の症状を改善する効果が期待できます。作用機序ははっきりしないものの、鹿茸(ロクジョウ)にはコンドロイチンやコラーゲン、ATP(アデノシン三リン酸)などの成分が含まれています。
これらの成分はいずれも血行を促進する効果が期待できます。
ご存知の方も多いかと思いますが、ペニスが勃起するためには血管に血液が流入しなければなりませんから、その意味で鹿茸(ロクジョウ)は勃起力を強化する作用は十分期待できることになります。
また鹿茸(ロクジョウ)は不妊症の改善にも効果が期待できると言われていて、その根拠としては女性ホルモンのエストラジオールが含まれている事と、先ほど紹介した血の巡りをよくする作用が寄与していると考えられます。
その他にも鹿茸(ロクジョウ)に含まれるコンドロイチンやコラーゲンには骨を丈夫に保つ効能もあると言われています。骨が丈夫になれば造血作用も強化されますので、虚弱体質の改善効果も期待できます。
結果的に体が丈夫になることで、精力アップや精力増強など滋養強壮の効果も出てくるでしょう。
鹿茸(ロクジョウ)とは
鹿茸(ロクジョウ)という名称からも推測できるかもしれませんが、鹿の茸すなわち鹿の角のことをこのように呼びます。
角といっても幼角といって角の生え変わり直後の新しいものを使っています。鹿の角と言われると固いイメージがあるかもしれませんが、幼角の場合まだ血液が通っていますし、柔らかいプニプニとした触感があります。
その様子がまるで茸のようだというところから、鹿茸(ロクジョウ)という名称が使われるようになったとされます。
中国では鹿は不老不死の生き物と昔から信じられてきました。しかも角は毎年生え変わりますので、栄養素が豊富に含まれていると考えられてきました。
このため、漢方薬の成分(生薬)として古くから使われてきたのです。今でも精力剤など滋養強壮の材料として用いられています。
幼角は新しければ新しいほど栄養分が真髄にたくさん詰まっていると考えられています。しかも先端のほうに行けば行くほど中身がぎっしりしていて、栄養価も高いと考えられています。
先端部分のことは上台鹿茸という名称で呼ばれ、鹿茸(ロクジョウ)の中でも高値で取引されています。
鹿茸(ロクジョウ)の成分
鹿茸(ロクジョウ)に含まれている成分は、まだはっきりと科学的には解明されていないところも多いです。しかしその中でもATP(アデノシン三リン酸)とコンドロイチン、コラーゲンは血行や造血作用に深く関わり合いのある成分として注目されています。
ATP(アデノシン三リン酸)はエネルギーに転換するための代謝に深くかかわっており、代謝活動をスムーズにし、血液・水分のめぐりを向上する効果効能があると考えられています。
コンドロイチンはサプリなどに配合されることも多く、関節や軟骨の柔軟性・弾力性を維持する働きがあります。そのほかにも骨の代謝を促進する効果もあると考えられています。骨を丈夫に保つことで、体の循環をスムーズにする効能があるでしょう。
コラーゲンも骨に作用する効能があると言われていて、骨をしなやかに丈夫に保つ働きに関係しています。
骨は血液を作り出す工場の役割もあるので、血液を作る、血液の流れをよくするために欠かせない成分が鹿茸(ロクジョウ)の中には含まれているのです。
鹿茸(ロクジョウ)の副作用や注意点
鹿茸(ロクジョウ)を摂取するにあたって注意しなければならないのは、過剰摂取しないことです。
先ほども見てきたように、鹿茸(ロクジョウ)には造血作用のある成分がいろいろと配合されていると言われています。このため過剰摂取すると、鼻血が出るとか頭痛に悩まされるなどの症状を引き起こすことがあります。
もともと血の気の多いようなエネルギッシュな人には不向きな漢方薬成分と言えるでしょう。
そのほかには高血圧気味の方も摂取すると、かえって血圧をあげる結果につながりかねないので注意する必要があります。
ただし中国では古くから口にされている成分で、過去に重篤な副作用が起きたという話もありません。用量・用法さえ守っていれば、大きな問題にはならないでしょう。
鹿茸(ロクジョウ)の摂取方法、摂取量の目安
鹿茸(ロクジョウ)の1日当たりの摂取量ですが、目安は1~3g程度と思っておきましょう。
鹿茸(ロクジョウ)の摂取方法として、中国や漢方の世界では朝鮮人参とともに配合して煎じて飲むのが一般的です。もしこの方法で摂取する場合には、鹿茸(ロクジョウ)の純末と朝鮮人参5~10gを水などに溶かして飲む形になります。
1日2回・朝晩に分けて摂取します。すこし鹿茸(ロクジョウ)のにおいがきついと感じる人もいるでしょうから、その場合には砂糖やはちみつを混ぜて飲む方法もあります。
そのほかには、鹿茸(ロクジョウ)を酒に漬けて飲むという方法もあります。
また、鹿茸(ロクジョウ)は漢方薬として使われる成分ではありますが、同じ成分や効果効能をトナカイ角」の粉末が精力剤や精力サプリメントの成分としてよく配合されています。
鹿茸(ロクジョウ)の摂取をおすすめする人とは
鹿茸(ロクジョウ)に関しては、まだ特徴的な成分やどのようなメカニズムで効果が期待できるのか、詳しいことはまだはっきりとはわかっていません。
しかし昔から中国などでは使われてきた高価な漢方薬であって、血液を補って血行を促進する効能のあることもまた確かです。以下の症状に心当たりのある人にはお勧めといえます。
- EDのような勃起しにくい、または勃起しても十分な硬さにならない
- 射精までに至らない中折れで悩んでいる
- 子宝に恵まれたいけれどもなかなか妊娠しないので焦っている
- 更年期障害の症状がひどくて日常生活に支障をきたしている
- 病気というわけではないけれども、なんとなく調子が悪い状態が続いている、できればもっと丈夫な体に変えてみたい
…etc
こういった男性のみならず女性にも鹿茸(ロクジョウ)はおすすめできます。
まとめ~鹿茸(ロクジョウ)の効果効能を実感してみたい方はトナカイの角で試してみるのがおすすめ
いかがでしたか?
今回は鹿茸(ロクジョウ)の効果効能や成分、副作用などについて紹介しました。
一般的には漢方によく使われる鹿茸(ロクジョウ)ですが、ほぼ同じ成分で同じような効果があるもので「トナカイ角」があります。
鹿茸(ロクジョウ)は第3類医薬品成分ですので副作用の可能性もありますが、トナカイの角であれば精力剤や精力サプリにも使用されることもあり、副作用などの心配もほとんどありません。
気軽に鹿茸(ロクジョウ)の効果効能を実感してみたいという方はトナカイの角が配合されているサプリメントなどから初めてみるといいでしょう。
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